Let’s go to
the BONIN ISLANDS
小笠原へ行こう!
シーカヤッキングはholo holo
ZEN
小笠原シ−カヤックツア−&ホェ−ルウォッチング
小笠原の不思議植物
一度も大陸とつながった事がない絶海の島、小笠原には珍しい植物がたくさんある。 カヤックで無人の浜に上陸して、それらとの出合いを楽しもう! なお、栽培に超人気のハカラメは独立した別ページを作ってあります。 →ハカラメ |
グリーンぺぺ | 四つの海岸性植物の実 | 流れ流れて旅をする浮浪海岸植物 | ハスノハギリ |
ヤシ | タコノキ | タマナ | モモタマナ | アミヤ |
グリーンぺぺ 森の中に怪しく光る夜光茸! 光り具合は湿度と密接な関係があるらしい。 毎年、夜の森にに観察に行くけど、雨上がりの2001ではよく光っていた。 いったい何のために光ってるのだろうかねえ? 沢スジの竹のあるところで、よく見ることができる。竹の中に生えちゃったヤツもあった。 |
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四つの海岸性植物の実 (左上から時計まわり) ホオズキ状のがハスノハギリの実 コーン状のがタコノキの実の一部 ラグビーボール状のがモモタマナ まん丸いのがタマナの実 |
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流れ流れて旅をする浮浪海岸植物 タネを遠くへ分布させ、一族を繁栄させることが植物の、いかに生くべきかの命題。 その方法は色々あり、風にタネをとばしたり、鳥に実を食べさせてウンコといっしょに遠くにいくタネもあるけれど、海岸植物は海に船出する道を選んだものが多い。シーカヤッカーに通じるとこがあるね。 硬い殻を持ったドングリは意外と塩や水に弱いようで海の旅にはむかないようだ。 だが、海水に強く、浮かぶ工夫をした実たちが色々ある。 海水では発芽しないけど、打ち上げられて雨がかかると発芽するメカニズムになっているそうです。 海岸に上陸したら、流れ着いたそれらを捜してみよう! |
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ハスノハギリ 種子はホオヅキ状のカプセルに収まり漂流してテリトリーを増やす。 かなりの高木になる。かつては住民の足となったアウトリガーカヌーがこのハスノハギリから作られていた。人々はハスノハギリで作られたカヌーによって、海を渡り、彼らのテリトリーを増やしていった。 たぶんこの木の繁殖の仕方になぞらえて、カヌーの木としたのだろう。カヌーになっても木のスピリットを受け継いで命をかけて海へ。いにしえ人にとって、木を切り出して、カヌーを作ることはスピリッチュアルなことなのだろう。人々はこの木のことをカノアの木(カヌーの木)と呼んでいた。 僕はいつもこの大木の前に来るたびに、太い幹に手を当て、「海に出たいか?」と問いかけるのだった。 |
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ヤシ 『名も知らぬー、遠き島よりー、なーがれ寄る、ヤシの実一つ,』 ・・・と唄(島崎藤村)になっているくらい漂着繁殖と言えばヤシの実が代表取締役! ホームゲレンデの房総でも年間2個くらいは目にする。2000年には鴨川松島に漂着してたのを3色田中さんが発見。 千葉県銚子市の縄文時代中期の遺跡から、ヤシの実を半分にカットしてウルシ塗りにされていた容器が見つかったそうな。 これは兄島瀬戸の釣浜で拾ったヤシの実。 外側の繊維質がきれいにむけて、あたかも美容室からでてきたまま! ブローしたかのようにあまりにも髪型が決まっていたので、イタズラ心がムクムクと、慶良間で拾ってきたタカラ貝をくつけてみた。 20世紀末、渋谷を中心に全国の繁華街に棲息していたガングロ・ヤマンバ・ガール! う〜む。小笠原まで流れついていたとは!!(^^) ヤシの実の唄は、藤村ばかりじゃない、北原白秋センセイも詠んでおられる。 「大海の波に漂ふ椰子の実の はてしも知らぬ旅もするかも」 う〜む。「椰子の実」を「カヤック」に置き換えても通用するね。 そうそう、パタゴニアのアロハシャツのボタンはヤシの実の殻です。 アロハがZENの店頭を飾るころ、ヤマンバちゃんも店頭に出て、販売促進に貢献しています。夏のZENの看板娘です。 |
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タコノキ タコノキの実はパイナップル状になっている。実は熟すると上の写真のようにバラバラになって漂流する。 根本がタコの足のようにたくさんあるからこの名前。沖縄にはタコノキ科のアダンが多い。 すごく南国っぽいから、慶良間ではこの木の下でテントを張ろうとするけど、根本はアリの巣であることが多い。 人工的な支えに見えるけど、みんな足! |
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タマナ タマナの実を使った携帯電話用のストラップ。 イルカのイラストとBoninIslandと電気ペンで書かれている。いかにも手作り! 小笠原には手作りのみやげもの店が多い。これはCopepeという店のオリジナル。なかなかいいセンス。 |
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痩せたアーモンドみたいなのがアミヤ |
モモタマナ モモタマナ 別名コバテイシ 高さ20mにもなる高木。 果実はL6cm/W4cm/D3.5cmにもなる扁平な形状。スモモに似ている。 早口言葉「スモモもタマナもモモのうち!!」はいっ!三回言ってみましょうね。(^^) で、我々が拾ったのは果肉がそげたタネの部分。コルク質に覆われている。3〜4,5cmになるようだ。 花より団子という人は、モモタマナの実を見つけるべし!! 海岸に落ちているのでカヤックで上陸したら見つけてみよう。 石で叩くと、うまくいくとベキッと音がして割れる。中心部にアーモンドを痩せさせたような実の本体がある。タネか? (これがアミヤ!) これが食べるとじつにおいしいんだ。アーモンドのようなピーナッツのようなクルミの苦味が少しあるような、・・・・・。 バーボンのツマミに最適!みんなで夢中になって捜しまわった。 来年はクルミ割りを持っていこう! 後で冷静になって思えば、在郷のメンバーのみんなにオミヤゲにしたかったが、その時は、ピック&イート、しか頭になかった。 さらに冷静になってみれば、持って帰り、家の庭で育てて、実を食べられたら素敵じゃないかと思った。育てがいがあるね。 ホームゲレンデの房総のビーチのお気に入りのとこに植えたらいいなあ。 |
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南海の珍味アミヤ 『熱帯有用植物誌』(南洋協会台湾支部/金平亮三著/1926!)にモモタマナの実のことがでている。 「カロリン群島のパラオ島にては土人(原文通り!)之れを『アミヤ』と云ひ、種子の仁は無上の珍味にして、酋長就任の披露の宴には、 この仁を椰子より採りたる砂糖にて煮詰め、ジュゴンの形を製し、 之れを皿に盛りてだし、云々・・・・」 ・・・・とある! 酋長の就任披露宴!! おそらく島での最大イベントだろう! セクシーな踊り子たちが汗をとばして乱舞し!酒がふるまわれ! そんなおめでたい最上の席での、無上の珍味!!!!! ああ、そのような貴重なアミヤを、われわれ小笠原2001年隊は、 父島コペペビーチで無造作にバリバリ食べ尽くしてしまった!! 小笠原ツアー6年目にしてやっと巡り合えた珍味!じゃない、アミヤ! このページを、日本の珍味を牛耳る大手資本ナトリが見て、 買占めに行くのではないかと心配してしまう。 小笠原2001年隊はナマのまま食していたがそれでもおいしかった。 ジュゴンの形の砂糖煮のアミヤかあ!! はたしてどんな味なのだろうか? 口にした第一声はわかってる! 「アミーヤ!!(甘ミーヤ!(^^;))」 (し、しつれい!(^^;)寒い駄洒落を飛ばしてしまった。サムと呼んでくれい(^^;)) 次年度の小笠原隊に在郷隊からきっとオミヤゲにとリクエストがあるに違いない。 承りましょう! でも・・・・、はたして持って来られるか? 採集したら食べることに夢中になってしまうだろう。 100歩ゆずって、ハッと我に返ってオミヤゲ分を採集したとしよう。 でもその後に、小笠原丸の25時間の航海が待っている。 はたしてこの航海を乗りきって東京まで無事生還するだろうか? 太平洋を漂うのんびりした時間、誰かが酒を飲もうと言い出す。 「おつまみはー?」 「そうだ!あれ食べちゃおうぜ!」 「だめ、だめだよ、みんなが楽しみに待ってるよ。(マジメな私)」 「一個でいいからさ。」 「しょうがないなあ、一個だけだよ。(マジメな私)」 ・・・と一個あけたが運のつき、アミヤの魔力にひかれて、 次ぎから次ぎへ、止まらなくなり、食べ尽くしてしまうだろう。 東京につく前に・・・・・・・。 かくして、アミヤは幻となってしまうのであった。
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