タイダウンのロープワーク
by ZEN

 カートップされたカヤックのバウとスターンをタイダウンするロープワークを紹介します。
・一艇の場合はループアンカー
・複数艇の場合はトラッカーズヒッチ

 なお、これ以前の基本中の基本の
もやい結びはこちら→
 ロープワークが図解されたバンダナ→


一艇を固定するループアンカー



ループアンカー
  カートップされたカヤックのバウとスターンをタイダウンするさい、従来の教科書どおりの縛り方は、 カヤック側が『ふた結び』、バンパー側は 『自在結び』 でした。

 ZENで薦めている方法は、結びを1回に、半分の手間ですむ、確実な方法です。
 ループを作っておいて、それをアンカーにして、締めこみます。


 滑車の原理で、少ない力で締めこめますので、古新聞を束ねる時にも応用してみてください。

・『もやい結び』でループを作っておきます。これは固定でずっとこのままです。
ループの直径は3〜4cmです。
・そのループがカヤック側からぶら下がるように通します。
・ロープの先端は下のバンパー側を折り返して上に向かい、ループを折り返して下方に。
 ここでテンションを自由にとれます。

 この方法だと滑車の原理で、少ない力でテンションを加えることができます。

 テンションが決まったら、上からのロープと下からのロープをいっしょにまとめてハーフヒッチ(ひと結び)にします。
 もう一回結びます。
 さらに一回だめおしです。






2艇以上を固定するトラッカーズヒッチ

 2艇以上を固定する場合は複雑です。
まず、艇同士を縛ります。水平の固定です。
次に束ねたそれらをクルマのバンパー側に固定します。垂直の固定です。
 つまり、水平と垂直、T字型のロープワークになります。
 
 水平部は1艇の場合に使った、ループアンカー、垂直部はトラッカーズヒッチを使います。

 トラッカーズヒッチは一本のロープの途中に、アンカーとなるべきループを設けてあげるロープワークです。
 ロープの端部がひとつなくても、アンカーを作ることによって、滑車の原理で軽く、強い固定が可能です。
 文字通りトラック野郎が使うワザです。

 
 複数艇のグラブループを通して、 水平部の固定は1艇の場合に使った、ループアンカー。
 さらにもう一回縛って、ロープは下へ向かいます。
 バンパーへ向かうロープの途中でループをひねります。
 ループはもう一ひねりします。 ループAの完成です。
 ループAから下に向かうロープの途中をつまんで、ループAに通して、ループBを作ります。
 ループBをもち、上のロープを引くとループAが絞られて、ループBが完成します。

 下のロープは引かないで下さい。 手品のようにループBは消滅します。
 バンパー部を折り返したロープはループBでも折り返します。 この状態で下に引けばテンションを取れます。
 テンションが決まったら、上からのロープと下からのロープをいっしょにまとめてハーフヒッチ(ひと結び)にします。 
 写真では省略しましたが、さらに数回縛れば完成です。

 トラッカーズヒッチも出ている
           ロープワークバンダナ→



タイダウン用(アンカー / トラッカーズヒッチ )
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