ヘッド調整/ハンドル・ステム着脱
⇒手順にスキップ
 現代主流のアヘッドシステムでは、ハンドル・ステムを着脱するには、ヘッドベアリングの調整ができないと成り立ちません。

 ヘッド調整がうまくできてないと、ハンドリングが重すぎたり、ガタがあってヘッドセットを壊すことにもなってしまいます。

 

 
構造

 フォークコラム外側にネジは無く、スペーサーやステムが嵌っていて、アンカーボルトでベアリングの入ってるヘッド小物に押付けられ、クランプボルトでフォークコラムにステムが固定されるようになってます。

 もしもスペーサーを紛失してコラムがステム上面よりも長い場合にはベアリング調整は不可能となります。

 昔のステムしか知らない人は、アンカーボルトを思い切り締め付けてステムを固定しようとするかもしれませんが、壊してしまいます。
 アンカーボルトは軽く締め、固定はあくまでクランプボルトです。

(スペーサ枚数は各々違います。
使ってない場合もあります。
トップキャップとステムの間にある場合は、位置を間違えないように)




 必要な工具は自転車によって違いますが、だいたい5mmヘックス、もしくは4mmヘックス、あるいはそれらの組合せなので、自分に何が必要か把握してください。


☆ただし!フォークコラムやステムがカーボン製の場合は、クランプボルトのトルク管理が重要になってくるので、トルクレンチの使用が必須です。

 正式なトルクレンチは写真下段のように長いです。
(これでも小さい方のトルクレンチ。1/4Sq用)
最近はコンパクトな簡易型のトルクレンチもできました。
(写真T型のもの。このシリーズには、トルク値固定型と
アジャスタブルがあります。)         





 

ハンドルステムを抜く場合
1) アンカーボルトを緩めてトップキャップと共に抜きます。

2) クランプボルトを緩めます。

3) ステムを持ち上げて外します。

4) トップキャップとアンカーボルトは元に捻じ込んでおきます。
(ステム上にもスペーサーがある場合はそれも)
 



ハンドルステムを装着する場合
1) ステムを戻します。
スペーサー枚数、位置を元通りにします。

2) ヘッド調整

A) トップキャップとアンカーボルトを捻じ込みます。
この時の締め付けはきつすぎず、緩すぎず、軽く止まっている程度です。
 フレームを持ち上げて前輪を浮かして斜めにします。ハンドルが自然に曲がってくればいいですが、曲がってこなかったらトルクが強すぎなので緩めます。

B) ステムがホイールと真っ直ぐになるようにして、クランプボルトを締めます。まず仮締め。(二本ボルトは交互に締めます)
前ブレーキを握ったまま、接地させたタイヤを前後にゆすります。
ガタがあったらやり直しです。
クランプボルトを緩めてから、アンカーボルトを1/4回転締めます。
A)〜B)と繰り返しますが、
A)で動きが固かったら1/8回転緩めます。前輪を持ち上げ上からポンと叩きます。そしてB)へ。
 ガタがなくてスムーズに回るちょうどいいポイントが見つかるまで繰り返して、大丈夫だったらクランプボルトを本締めします。


  クランプボルトの本締めですが、
フォークコラムやステムがカーボン製の場合は、クランプボルトのトルク管理が重要になってくるので、トルクレンチを使用します。


 トルク値は、ステムのトルク値とフォークコラムのトルク値が違う場合があります。 小さい方に合わせます。
 カーボン製品なのに、指定トルク値を明記しないメーカーが少なくありません。 有名メーカーでも。
 



 アンカーボルトはトップキャップといっしょに外してください。
写真をよーく見てください。ボルトに薄いワッシャーが付けられていることが多いのでなくさないように。

 そして、ステムを外したら、それらは元に捻じ込んでおいて、紛失を防ぎます。


         段ボール輪行
ZEN-HP > Bike > 飛行機輪行 > ここ
        >輪行マニュアル