Bicycle トラブル・リペア・メンテナンス
by ZEN

ZEN・HP > Bicycleトラブル・リペア・メンテナンス>ここ

エンド・ディレィラーブラケット交換
20100325

enddb10

 自転車、右側に倒れると、変速機が地面にヒットして、フレームと変速機をつなぐエンドのディレーラーブラケットが歪むことがあります。
 MTB走行で枝を巻き込んで壊すこともあります。

 スチールフレームでは修正工具で曲げなおせばいいのですが、アルミやカーボンフレームでは曲げなおしが効かない場合がほとんどです。
 金属の性質上、折れる可能性があるからです。

 リプレースメントパーツとして用意されている場合、ディレイラー・ブラケットのみを交換します。

 ディレイラー・ブラケットは各社、互換性はほとんどありません。
メーカーによっては年式で互換性が変わってくることもあります。

 今回、山道で枝の巻き込みで壊れました。
取付け部分が破損紛失し、歪んでディレイラーに食込んでいます。
ちょっとやそっとでは外れません。
 ディレイラーのB軸(ピボットボルト)も曲がってしまいました。
リプレースメントエンドを取り付けていた2本のボルトも,両方破断していました。


 ディレイラーの修理も必要です。こちら。


 右が壊れたエンド。
フレームエンドを挟む部分が折れています。
 今回のMTBはキャノンデール・ジキルです。
同社のリプレースメント・ディレーラー・ブラケットエンドはたっくさん種類があります。
 同じ形でも、挟まれるフレームエンドの厚みで違ったり、そっくりでも2本のボルトの間が14.33mmだったり15.49mmだったり微妙です。
 形式と年式で適合させるとこが必要です。




半年後、同じオーナーさんから、再び修理依頼がきました。
同じ原因です。今度もエンド交換です。
 真後ろから見た2枚。
右は新品のリプレースメント・ディレイラー・ブラケット。
左が曲がってしまったもの。

 下のディレイラー取り付け部で左に曲がってます。
枝を巻き込んだトラブルです。


 上部は2枚に別れ、フレームのエンドを挟んで、2本のボルトで固定します。
 今回、二本のボルトも歪んでいました。
 
 変形した個所が白っぽく見えるでしょう。
表面の黒いアルマイトに小さなクラックがびっしり入っているようです。
 一瞬スゴイ力がかかったのでしょうね。
 交換は2本のボルトを2.5mmアーレンキーで締めるだけ。


ZEN・HP > Bicycleトラブル・リペア・メンテナンス>ここ