Bicycle トラブル・リペア・メンテナンス
by ZEN

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レバー台座(ケーブルストッパー)修理
090704

 ロードレーサーの変速ケーブルのストッパーは、2009年現在、ヘッドチューブやダウンチューブ上部に設けられていることが多いけれど、ちょっと古いフレームでは、ダウンチューブに在ったシフトレバー台座が兼用で使われていました。
 今回修理にきたロードレーサーはそういったタイプで、台座そのものがグラグラ動いてしまい、変速に支障がでてきたという相談でした。

 通常台座はロー付けや溶接されていますが、このフレームでは左右をボルトでつないでいます。そのボルトが折れてしまったようです。
 しかも、このボルトは頭はなく、片方の台座軸内に接着されていたのが、軸内にネジを残したままスパっと折れています(><)
 フレームの中なのにいったいどんな力がかかったのだろう?ケーブルストッパーには外傷はありません??

 台座軸にネジが切ってあり、そこに頭のないボルトがネジ込まれています。
片方は接着され、それをボルトの頭として工具を掛けて、もう片方にねじ込まれています。
切れたボルトが中に入っているので(右)、それを取り出さなくてはなりません。
左の台座軸とボルトも接着剤が入ってます。
cbstop
 折れたボルトを外すのはかなり厄介な仕事です(><)
しかも接着されてる(><)
熱はかけたくないですねー。
タガネで緩む方向へコツコツ振動を与えていきます。
気長にやります。
エキストラクターを使うくらいなら、台座軸そのものを旋盤で削り出したほうがましですね。

 コツコツ地道にやってもダメでした(><)
鉄ノコでザックリ溝を入れて、インパクトドライバーで振動を与えながら、左回転・・・・
と、やっと動き出して出てきてくれました(^^)v

 両方の台座軸とも接着剤が入っていたので、タップでねじ山をさらいます。

 上段、摘出した折れたボルト(鉄)。
中段のステンレスボルトを切って、下段の台座軸に!

 片方の台座軸にエポキシ接着剤でネジを固定したところ。
固まれば、左の台座軸にねじ込めます。

 フレームを挟んでねじ込み、完成!
めでたし、めでたし!



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