シーカヤックの棲み家
by ZEN

ガレージ派

 ガレージにカヤックがあれば、すぐにカートップして、すばやく出かけることができます。



ガレージ・ハンギングのロープワークののツボ

 まずは物理の法則のおさらいです。
 固定されている滑車を定滑車。
固定されていない滑車を動滑車と言います。
 このシステムによって、10kgのバケツは5kgの力で引っ張り上げることが可能です。
 (ただし、ロープは倍の長さを引っ張らなくてはなりません。)
 ロープの流れはN字形です。
 カーポートのように、風が吹きぬける構造では、カヤックがぶらぶらしないように、吊り上げてロープを最短で固定したほうがいいです。
 この場合、ロープワークはN字形を使います。
 滑車を使っていないけれど、原理は同じです。

 N字形のロープの流れ、V部にカヤックが収まります。
 その上部右は固定、上部左の逆V部は鉄骨の梁で折り返されています。
 Nの左部を下方向に引っ張ることによって、クルマの屋根上のカヤックを天井まで昇降させることが可能です。
  N左下端部はカヌーを上げたら固定します。

 抵抗があるのでややぎこちない動きですが、カヤック程度の重量なら問題なく使えます(これはZENガレージの例)
 さらに定滑車と動滑車を使うことにより、よりスムースに動かせます。
  四隅を囲まれているガレージでは、ロープを昇降させなくても長いままのU字形でOKです。
 風で揺らされないので、カヤックがクルマから5cmでも上がっていれば大丈夫です。
 5cm上がっているだけで、クルマの出し入れOKです。
 5cmの落差なら、片手でバウを持ち上げてUを通し、スターンも同様にすればすみます。 とても簡単です。




ZENのガレージ
 業務用なので、皆様の参考になるかわかりませんが…
 クルマには常時4艇は積みっぱなしです。
 このガレージはけっこう大きめです。
タンデムのカリプソ2が入る奥行き、 縦積カートップのさらに上にカヤックを縦吊りできる天井高があります。 さらに左右にもカヤックが収まっています。


 下の写真の時は右下から時計回りに、朱赤カリプソ2・セイバー・白カリプソ2(ノリカ号)・シリウス・セドナ・ショアライン(これは本来クルマが入る時はもっと上げます)・ラズベリーのアークティックレイダー・(右側面のブランクにはもう1艇吊ります)・ブルーのトルナック。最奥にウエーブスキー。
 ここにルーフにカヤックを4艇積んだクルマが収まります。
 
床の左側にガムテープを貼ってあるのがわかりますか?
前後輪の定位置です。
 左右の位置は一発で入れますが、定位置に止めないと、車上のカヤックのバウにシャッターが引っかかって閉まらないので、前後位置が大切なのです。
 
 こんなにビッチリで、クルマから出入りができるかって?
運転席のドアの開けしろは、カリプソ2のコクピットに入るので、案外開くのですよ。
これも前後位置です。

 天井にはタンデム用以外に、N字形ロープワークを使って、シングル用に4艇分作ってあります。
 滑車を使っているのは1艇用のみ。天井の梁の上をただ折り返しているだけで、動きは渋いけれども問題なく使っています。 
 
 ルーフのカヤックのスターンとバウにN字ロープのV部をかけて、引き上げます。
 中央の3艇はちょうど分解写真のように、N字吊りの動く様子になっています。
タンデム@
 タンデムのカリプソ2のロープワークにはさらに工夫が凝らされています。

 
タンデムA
 余分なロープも見えますが、青系のロープに注目してください。
NのV部にカヤックを収めるのではなく、こちらは完全な動滑車のシステムです。
 動滑車の下にカラビナを設け、カヤックを固定しているロープをセットしています。
 白系ロープの定滑車の右側では、ロープは真下へ向かわずにカヤック中心方向へ向かいます。そして・・・(以下に続く)。

タンデムB
  バウとスターンの昇降ユニットからのロープを滑車で方向を変えて、Yにまとめて、下に引きます。
Yの下部一箇所の操作だけで同時にバウ・スターンの昇降を可能にしています。
 これで、重いタンデムでも、一人でクルマにカートップが可能になりました。
(滑車は合計6個使われています)

タンデムC
 Yにまとめられ、下に引かれたロープは、このように折り返して固定されています。
実は左右のロープは一本のロープ。
タンデムD
 実際ルーフ上のシングルとタンデムを差し替えるには、
 シングルカヤックを、滑車から下りている白系のロープでスルスル上へ持ち上げます。
 その空いたスペースへタンデムを載せるのですが、よく見てください。タンデムは左端へと引っ張られて固定されています。
(天井からの青系ロープの角度に注意)
タンデムE
 タンデムを直接固定しているループを右側へ引っ張っています。
 これを緩めるとルーフ上の定位置へと移動します。
 右の壁面。ロープ先端にカラビナを設け、カヤック下部をUターンして、ロープ直線部に引っかけてループを作っています。
 実際は担いだカヤックのバウを奥にある棚に載せて支えて、リアデッキあたりで、下に垂れたフックを拾い、その場でループを作り、吊り下げます。
 
  左手の壁面。
うすいセイバーはロープのループだけで、壁面につっています。
 コシのあるロープなので、カヤックを抜いてもループを保っていて、セットするのに入れ易いです。
 ループはもやい結びで作ります。
 自転車のフォークを固定して、パドルハンガーにしています。
 散らがりがちなパドルをうまく整理できます。
 固定はUボルトと鉄板ワッシャ。

 ZEN店内には、より見せることを意識したこれの発展形があります。


ガレージの壁面使用に便利な物があります→型録編



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