セラミックスピーカーシステム CEMI

 セラミックスピーカーユニットを何かに貼りつけると、その物自体を振動させて音を出す新しいスピーカーシステムです。!
 さっそく買ってみました! 机やドア、はたまたカヤックから音楽が聞こえるのです。実におもしろい!



 実は以前から、シーカヤックに搭載するオーディオシステムが欲しかったのです。
 なぜかと言うと、イルカウオッチングに持って行き、イルカ達を音で餌付けしたかったのです。
 野生生物を餌で手なづけるのはよくありませんが、音に興味をもってもらい、こちらを認識させてみたいのです。 
 彼らはエコロケーションをしているので、面白がって遊んでくれるかもしれません。
 音楽は最初から決めていました。クジラやイルカの声をおりまぜたポール・ウインターのソプラノ・サックスの曲、それとイルカと声質が似ていそうなのでフルート、プレイヤーは山形由美! などがいいかなともくろんでいました。
 箱にウオークマンを入れて実行してみましたが、音がコモってうまくなかったです。
 簡易防水のケースにスピーカーのついた物もありましたが、ピンときませんでした。防水のスピーカーがあれば密封容器に接着して・・・などと考えていましたが、いっこうに実現できなかったです。
 
 ところが!! いいものがあったのですね!
 セラミックス スピーカーシステムCEMI。
従来のスピーカーとまったく違ったシステムなのです。

CEMIの特徴は
● セラミックス スピーカー ユニットは貼り付けた物全体を振動させることにより、
その物をスピーカーの振動板として音を創り出します。
● セラミックス スピーカー ユニットを貼り付ける場所は、机、壁、ガラスなどアイデア次第です。
(セラミックス スピーカー ユニットは何回でも貼り替えが可能です。)
●マグネットを使用していないため磁気の影響がありません。

■仕様
●アンプ出力:160mW(L+R)
●音圧:82dB以上 0.5m(当社標準振動板使用時)
●電源:6V/単三乾電池4本
●電池寿命:アルカリ乾電池使用時20時間(出力80mW時 L+R)
●外形寸法:アンプケース 約(H)33×(W)140×(D)100mm
       セラミックス スピーカー ユニット 約(H)11.5×(直径)63mm
●質量:約190g(電池別)

■付属品
●ステレオミニプラグ・コード長さ0.8m
●単三形乾電池×4本
●スタッド部・粘着テープ予備(φ20)×4枚
●取扱説明書・保証書

●7,800円(消費税別・送料別)  ZENでは売ってません。以下のURLから通販のみです。

発売元がハウスメーカーと異色なんですね!
発売元:三栄ハウス(株) http://www.saneihouse.co.jp/cemi/index.html

   通販オンリー、しかもハウスメーカーが扱ってると言う異色の製品。さっそく注文してみました。
 アンプとスピーカーがコンパクトなケースに収められています。アンプは単3電池4本でおこないます。
  音源はウオ−クマンでもラジオでも、ステレオミニジャックのout putがあればOK!
 旅行に持って行き、手ぢかな物をスピーカーにして、自分のお気に入りの音楽空間を作ることができるのです。
 

 音源をシグマリオン2にして、パタゴニアとフェザークラフトのダンボール箱を鳴らせているところです。


 で、いろいろな物にスピーカーを貼りつけてみました。粘着テープでくつけるだけです。
鳴る!鳴る! 机が鳴る! 窓が鳴る!食器棚、冷蔵庫、電子レンジも鳴る!不思議な感覚です。机が振動して音楽を発しているのです! ガラスよりも、木の方がいいようです。ことに木の扉やテーブルがいいですね。箱状のものが特に好く鳴ります。ダンボールもよく鳴ります。ウクレレなんか最高のスピーカーになります。
 試しにカヤックを鳴らしてみました!これがすごい!めちゃくちゃ良く鳴るんですよ!カヤック全体から音がでているようです。不思議! ZENの店内BGMはこれにするかな? (^^)

 ところで、ウクレレをスピーカーにして鳴らすとすごい! いい音がでます!

 単にスピーカーとしてだけではなく、色々なメリットがあります。
・ 木に振動を与えて、楽器を熟成させられる!
・ 名プレーヤーの演奏が自分の楽器から出る!
 ウクレレを抱えて、弾かずに音楽を流しているだけで、気分は・・・!!(^^)
・ 一緒に弾いて練習! 
 世界の名プレーヤーが自分と共演してくれる!
・ 伴奏テープ作って、アウトドアで自分の伴奏させる!
 マーチンのスタイル0とカマカのオールドに付けたところ。素材によってマホガニーとハワイアン・コアでは音が微妙に違う。

ペリカン#1200にCEMIとシグマリオン2
 本当はカヤックのハッチ内部にスピーカーを取りつけて、鳴らすのがベストでしょう。しかし、アンプ部や音源、スピーカーの防水性が心配です。
 シーカヤッキングに使うなら、完全防水のbox内部にスピーカーを貼り、メカを収納させておくのが、もっとも信頼性があります。
 完全防水boxとして、世界レベルで信頼性のあるペリカンのboxを使いました(ナショナルジオグラフィックのカメラマンや米軍に使われている)。 以前から使っていたペリカン#1200に入れてみました。シグマリオンとアンプユニットを収めてかなり余裕があります。

 ただ単に内側にスピーカーを貼りつけただけです。フタを閉めて、ロックをかけても、音はこもっていません。ケース全体が鳴っています。
 これなら、水に浮かべてだって音楽を聞くことができます。

次回、イルカウオッチングカヤックツアーで試してみたいと思います。
気に入ってもらえるといいですがねー。



海に浮かべてイルカに聞かせてるところ
 セツは音源にシグマリオン2を使います。
 シグマリオンの音楽データはCFカードメモリに入れました。メモリのCFカードはとんでもなく容量があって、128MBでCD5枚強分、とデジカメで撮った画像が7枚。(そう、デジカメのメモリと共用ってのは便利ですね。)それでまだ1/3くらい容量は空いてます。 
 バッテリー寿命も申し分ありません。実際の使用で、午前中2時間回しっぱなし、午後は1時間鳴らしっぱなしでもバッテリー状況は「OK」。バッテリー残量は40%でした。
 それにシグマリオンがあれば携帯につなげて、無人島でもWebで天気予報を見られますからね。
 音源がMDウオ−クマンなどなら、ペリカンケースの最小モデルのペリカンガードボックスでも収納できます。写真左がガードボックス。CEMIを入れても、内部に高さ3.5cmの余裕があります。

 ガードボックス、21x14x8.5cm、500g、 ¥4300
ABSシコラック製。内圧調整用バルブ付き。
(ZENで常時在庫しています。

2002/5のイルカウオッチングで使ってみました

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