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カヤックや用具の改造

ノーショアデザイン・カリプソUの
ラダーブレード作成
rudder1

 カヤックをレンタルすると、思わぬところを壊されてしまうことがあります。
 ノーショアデザイン・カリプソU旧タイプのラダーはカヤックのボトムの下にスケッグのように出し入れするシステムです。
 出したまま上陸してしまうと、昇降ケーブルを曲げてしまいます。
 さらには横になって波で打ち上げられるような上陸の仕方だとダメージがきて折れてしまいます。
 今回は折れたラダー・ブレードを切り出してつくりました。
 デルリンなのでガシガシと鋸で切ります。
 最後、カーブのきついとこは鋸をしなわせて切っていきます。
 普通の鋸だとブレードを支えているフレームが邪魔で切れません。
 写真をよーく見てください。
この鋸はブレードの取り付け角度を変えられるので、フレームを逃がして切ることができます。
 でもここでストップ!
昇降ケーブルを通す穴を開けなくてはなりません。
 その穴は切断面に50度の角度で斜めにあけます。ドリルを狙い通りの角度に入れるには滑ってしまいます。
 そこで、すべて切り取ってしまう前に、ドリル穴との直角面を余材に設けておきました。

 穴の深さも決めているので、ドリルに黄色いテープを巻いてそれ以上深く掘らないようにしておきます。
 うすいブレードの中央に、曲がらないように慎重にあけました。
 最終曲線部を切り落としたら、今度はケーブルストッパーを設けます。
 この部分は年式で変遷があります。
初期には、最初の写真の下絵にあるように、楕円の穴が開いていて、そこに出たケーブルの末端を金属のカミツブシで膨らませてストッパーにしていました。しかし、穴が大きいため、その部分に応力が集中して、そこで折れてしまいました。

 今回はボルトでケーブルを押さえることにしました。
 別の穴をあけて、そこにタップをたてます(ネジ山をつくる)。

 これの下穴開けもけっこう神経を使いました。
ケーブル穴に外れたら、もともこもありませんから。
 ドリル歯を入れて、ボルトで固定して確認します。
 埋め込みのイモネジを使った方がすっきり見えますが、ボルト頭は邪魔にならないし、ネジ部の長いボルトの方が固定力が大きいので、今回はボルトです。

 シャフト穴を開けて、完成!!
 \(^o^)/


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